Thank you+one!
研修医諸君、よくがんばった!
Merryさん、レポートありがとさんです。私もこの日のモーニングレクチャーには感激しました。ストーリーの所々に私が突っ込みそうな落とし穴が作ってあって、罠にかかって質問すると「レーテンゴビョウ」で答えが返ってくるという準備の良さでした。レジメの一枚目のアップと全体pdfへのリンクを貼付けました。研修医諸君、よく勉強した!気持ちよかったで!
☆研修医によるmorning lecture☆
もう、一週間前になってしまいましたが……
救急の研修が始まって1ヶ月半。
今月は各チーム研修医によるmorning lectureの予定が組まれています。
その第1回目は11月18日 太平G によるlectureでした。
まだまだ余裕という感じでしたが、あっという間に時間は経ち、
前日は必死でスライド作成。。。
ほぼ徹夜で望んだようです。
リーダーとそのこどもたち。リーダーも一緒にほぼ徹夜でした。
今から発表が始まります。最後の確認中。
我々はICU teamなので、日々、疑問に思ったり難渋している事をテーマに選んだそうです。
スライド提示しながら、解説中。
みんな真剣に聞いてくれました。
最後に まとめ。
やりきった後の、満面の笑み
良く頑張りました〜。
最近、ICU管理でも素敵なdiscussionが出来るようになってきました。
(私も負けないように頑張らなくちゃ。)
とっても頼りにしております。
次は、前日慌てなくて良いようにがんばってネ!
あと一ヶ月、頑張りましょう☆☆
Harry E. Wilkins, III M.D.にお会いしました。
今日は日曜日なんですが、Edwards社が主催のIntensivist Seminarに、当科の尾迫貴章先生と一緒に行ってきました。主に外傷や敗血症等のショック患者の循環モニタリングをどうするかという話ですが、東京医大八王子医療センターの池田寿昭先生の司会で、泉州救命救急センターの渡部広明先生が外傷や消化管出血でショックになっている場合のモニタリングについて、大阪大学麻酔・集中治療医学教室の藤野裕士先生が肝移植患者の循環モニタリングについて、ビジレオモニターやフロートラックの有用性を話されていました。そして招請講演者として、アメリカMissouri、Saint Luke’s Health SystemのHarry E. Wilkins, III M.D.が、脳死患者が臓器提供を行うまでの循環管理におけるビジレオモニターやフロートラックの有用性を紹介されていました。Wilkins先生はAcute Care Surgeonであり、集中治療医でもある方です。脳死患者のドナーが出るとその病院へ赴き、全身管理を行うそうです。ただし報酬はかなり安いとか…今の日本では臓器提供の意思表示をしている脳死患者の管理や臓器提供に至るまでの諸々の手続きはその提供病院が行っていますが、ほとんどの場合我々のような救命救急センターです。考えてみると、重症患者の治療と並行してこのようなことを行っていると、ともすれば事故にもつながりかねません。アメリカのようにドナーの管理がシステマティックになされる仕組みを作ることは、臓器提供という崇高な意思を示されている脳死の方々、移植を受ける方々、救命救急センターで治療を受けている方々、そしてミスが許されない業務をこなしている医療者にとっても、必要な事なんだと思いました。
さて、講演会が終わってから懇親会があり、Wilkins先生とお話しました。とても気さくで、日本での講演に際して日本の現状をきちんと調べられていますし、会に参加された日本の先生方みんなにご挨拶に回ったりと、かなり日本人的なホスピタリティーにあふれた先生でした。外傷と敗血症の循環動態の違いについて多くの意見交換をしましたが、私がニュージャージー州立医科歯科大学のRobert Wood Johnson医科大学病院に居た話から、アメリカでの共通の友人のことやアメリカならではのおかしな話になりました。なかでも、私の病院の研修医達が大学病院の分院があるCamdenを異様に恐れていた話では盛り上がりました。そこは信号が赤でも車を止めてはいけないくらい危険な地域なのですが、それだけに外傷患者、とくに銃創が多いので、Acute Care Surgeryの修練にはうってつけなのです。しかし、若い研修医達はCamden病院の研修が近づいてくると「different world」に行かなければならないと戦々恐々としていたのがかわいそうと言うよりおかしくて、その話で大いに盛り上がりました。
私はアメリカに留学する前はほとんど英会話が理解出来ませんでした。留学中にあまり英語を使わない人たちも多いのですが、私の赴任病院には日本人が私以外誰もおらず、またボスも移籍したばかりで新しい企画の立ち上げを任されましたし、最安の健康保険で子供が2人生まれましたので(うち一人は帝王切開、しかも自分でしました!)、交渉事が多くて、とにかく英会話の勉強をせざるを得なかったのです。その甲斐あって、今ではなんとか英語が話せるようになりましたが、こういうところで外国の先生方と直接お話すると、つくづく勉強しておいてよかったなと思います。若い先生方にはいつも英語の勉強を勧めている所以です。頑張って下さい!
Harry E. WilkinsとEdwards社の最新型ビジレオ&フロートラックのインターフェイスの前で記念撮影。二人ともすでに酔っぱらってます。
兵庫医科大学第40回醫聖祭 医療シンポジウム報告
この週末は兵庫医大の学園祭、醫聖祭です。昨日は学生達が企画した医療シンポジウムで災害医療について講演しました。演者はもともと3名でしたが、AMDAなどで活躍されている呼吸器外科(救命救急センター兼任)の大類隼人先生がトルコ地震災害救助から帰国されたので、急遽演者に加わって下さることになりました。私は阪神淡路大震災を三宮の自宅で被災者として、神戸大学病院で医療者として経験し、またJR事故では兵庫医大で113名の負傷者の治療に当たった経験に基づいて、医療には素人である市民の方々が災害時に覚えておくべき事、やるべき事についてお話させて頂きました。続いて、兵庫医大DMAT隊員である当科の久保山一敏副部長は、今回の東北巨大地震での出動の経験を、今後のシステム構築・運用の課題などを交えて講演しました。第3席は、兵庫医大の大先輩である上ヶ原病院院長の大江与喜子先生が、日本医師会の救助チームであるJMATの東北地震における活動などを、歴史やシステムを交えてお話されました。中でも開業されている先生方が診療所や病院を休んで現地に赴き救助活動をされる事がいかに大変な事か、それを押しても救助に向かうと言う医療者の心意気が市民の方々に伝わったのではないかと思います。そして最後に、大類先生が、今回のトルコ地震での活動を始め、海外での災害活動とはどういうものなのか、人、お金、システムはどうなっているのか、など短い時間では限りがありましたが、大切なメッセージを伝えて頂きました。また、私個人としては、日本は世界の中でどのように振る舞うべきなのかを考えさせられるお話だったなと思います。
大雨の中、おいで下さった市民の皆様、ありがとうございました。そして、企画と準備と運営に頑張った学生諸君、ご苦労様でした。いい会でしたよ!
新聞に織り込まれたチラシ。
大江与喜子先生のご発表。
大類先生の発表。AMDAの説明をしているところです。
大雨にも関わらず、多くの人が集まってくれました。
関西労災病院-褥瘡対策チーム&NST合同研修会報告
関西労災病院(関労)のNST隊長・三木宏文先生(外科・消化器外科)、褥瘡チーム隊長・浅田裕司先生(形成外科部長)のお招きで、褥瘡対策チーム&NST合同研修会で講演をさせて頂きました。裏では兵庫NST研究会世話人でもあるNST看護師の柳智恵子さんも暗躍していたようです(暗躍って??)。それから、外科部長の田村茂行先生も来て下さり、感激です。
私は兵庫医大赴任前の職場が神戸労災病院消化器外科でしたので、関労には兄弟のような親しみを持っておりました。でも実際に中に入るのは初めてでとても嬉しかったです(子供の頃に病人として入った事はありますが)。話は少しそれますが、同じ県内に2つの労災病院があるのは兵庫県だけだってご存知ですか?もともと関労が本家だったのですが、神戸の港湾で働く人たちが中心になってもう一つの労災病院が神戸に出来たそうです。そのゆかりのせいかどうか分かりませんが、私も何度かその筋の方々の主治医をさせて頂き、いろんなことを教えて頂きました。何の話か分かりますか?
お約束の立花駅に行きますと、北出口待ち合わせなのに南出口に行ってしまった私を、永野貴嗣さん(会計)が汗をかきながら探しに来て下さいました。ありがとうございました。私の秘書さん達が、打ち合わせのメールやお電話の様子から、「永野さんって絶対めちゃくちゃ律儀で仕事もきっちりしてはる人やわ〜。」と言ってたとおり、迎えの車の中ではそれが古いセルシオである理由、帰りの運転手が別の人になること、応接室での私へのお茶の温度設定のご質問、講演までの段取の説明、会場の説明、オーディエンスの説明、などなど全てがきっちりしていて気持ちよかったです。ありがとうございました。
講演前の会場の様子。壇上から撮ってみました。
さて、今回は、重症患者の代謝・栄養管理のお話をさせて頂きました。前半は至適な栄養投与量、静脈栄養に対する経腸栄養の優位性の真偽、免疫修飾栄養素のエビデンス、後半は経腸栄養をすすめるための臨床的な工夫やコツについて話す予定でしたが、前半のエビデンスは初めて話す採れたての最新情報が多く、時間を読めず、後半の話をする時間が無くなってしまいました。来て下さった皆様、ごめんなさい!近いうちにこの続きをさせて下さい! 絶対に有意義な情報をお届けします。
会の終了後、三木先生は当直でパスされましたが、柳さん、浅田先生、そしてなぜか神戸大学栄養部の濱田康弘先生と管理栄養士のまゆみさん、りえさん(えりさんかも!?)(なんで下の名前だけ?)も合流して、芦屋の駅前の創作料理店で親睦会をして頂きました。特に浅田先生とは同年代で、昔のばか話に花が咲きました。
それでは、近いうちに講演の後半をお話させて頂ける日を楽しみにしております。「かんろう」の皆様、ありがとうございました。
ALSの反省
今回は「どうどうと」発表するのをイ・シ・キしたのですが・・・・。
スライドで提示したつもりのことが質問されたり・・・。
質問にBestの回答が出来なかったり・・・。
自分のプレゼン能力の無さと機転の効かなさに凹み↴
一番の失敗は時間が無くて全演も出来なかったことでしょう。
やっぱり苦手っす・・・。
でも、次はこれ発表しよーとideaわきました。
前向き前向き。
F先生、臨床外科学会発表報告
昨日に引き続き、今日は臨床外科学会、神戸大学外科に出向中のF先生が朝一番の発表でした。お題は、「肉芽様変化を伴う肝内胆管癌の切除例」。HCCとCCCが混在し、肉芽様変化を来した珍しい症例の報告です。救急外科医(Acute Care Surgeon)を目指す外科医は、ともすれば手技の習得だけに走りがちですが、oncologyをやることで外科という医療・学問体系、そして奥深さを理解することは、幅広い手技の習得はもちろんのこと、手術適応の考え方や手術室でのとっさの判断に非常に重要なのです。さて、昨夜は遅くまで準備しただけあって、プレゼンテーションは完璧、実はドッペル(別の新生物が同時に発生)ではないかという質問にも発育形態や速度、造影CT検査の所見から、否定ではなく、考えられる可能性を説明して行くという落ち着きぶりでした。成長したな〜。指導医のK先生、そして福本准教授(同期です)、具英成教授、ありがとうございました。
F先生の発表:京王プラザホテルでの臨床外科学会にて。
第3回 Acute Care Surgery報告&臨床外科前夜
東京であった第3回 Acute Care Surgeryに行ってきました。今回のメインテーマは十二指腸損傷。当科のママさん外科医のM先生が過去10年の10例の十二指腸損傷をざっとまとめて発表したのち、その中の1例を集中的にプレゼンしました。どこの施設も症例数は少なく、うちはその中でもかなり多い方だったんですね。M先生のスライドが出来たのが朝の5時。忙しい臨床&子育て業務の中、良くまとめてくれました。消化器外科領域で昔から常識と言われている管理方法がゴールドスタンダードではないんじゃないか、実際この症例で試みた方法は非常に奏功したという内容です。いろんな意見が出ましたが、自分で手術して術後管理に苦労して救命した症例の発表は説得力がありました。良く頑張りました。一つ前のブログと同じですが、是非論文にしましょうね。
ママさん外科医M先生@Acute Care Surgery 2011
そして、明日は、当科から私の出身医局:神戸大学肝胆膵外科に出向しているF先生が同じく東京で開催されている臨床外科学会で発表です。ほんとは今晩一杯飲みに行く予定だったのですが、後輩のK先生の直前特訓が完了せず、朝イチ発表なので時間切れ。残念だけど、明日の朝は頑張ってくれるでしょう。GOOD LUCK!