救命救急センターについて

about_11973年の教室開設以来、1980年の救命センター設置を経て40年以上もの長きにわたって阪神間7市1町(約190万人)の阪神地区の救急医療を担っており、地域医療機関、住民、消防や警察などの行政と強固な強力・信頼関係が構築されています。

 

急性医療総合センター

我々は2013年に急性医療総合センターを完成し、より高度で最先端な救命救急医療を地域の皆様に提供できるようになりました。1階の初療室では、平時で最大5件の傷病者を同時に搬入でき、災害時は多数の傷病者に同時対応します。初療室への搬入経路に除染室を設け、サリンなどのCBRNE災害(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)に対応します。また初療室に隣接した手術室と熱傷専門治療室を設けており、迅速に高度な救急医療ができる構造となっています。2階では、20床のICUと24床の救急病棟を持ち、旧施設よりも格段に多くの重症傷病者を受け入れることができるようになりました。また、武庫川を眺める全面ガラス張りのラウンジ、カプセルベッドとシャワールームを配置した当直室、救急隊など研修者用に独立した部屋とトイレ・シャワールーム、武庫川駅方面に直接出られるアクセスドアなど、業務中も快適に過ごせるようにデザイン致しました。

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4つの特長

我々の仕事を大きく分けると、

  1. Pre-hospital Care(病院前診療)
  2. Acute Care & Surgery(急性期医療と手術)
  3. Intensive Care(集中治療)
  4. Disaster Medicine(災害医療)

となります。

about_3いわゆる3次救急(命を脅かす重症であり速やかな治療を要する状態 )患者さんだけでなく、諸医療機関で対応困難な患者さんに関わる依頼も可能な限り受け入れています。

  1. 全ての領域の救急疾患、急変病態に対する救命救急治療
  2. 全ての重症患者に対する高度集中治療
  3. 全ての専門各科との共同治療

重点的な診療領域、疾患(病態)を例示します。

  1. 救命救急治療:
    急性心肺停止例、急性ショック、薬剤アレルギー、中毒、熱傷、多発外傷、腎・代謝障害など、全ての緊急疾患さんに対して、当院の関連各科と連携して救急救命治療を行っています。
  2. 救急集中治療:
    重症感染症、各種の急性臓器不全など重篤、急変病態に対して、人工呼吸、各種血液浄化、人工心肺(PCPS,IABP)、脳低温療法、緊急検査、内視鏡、放射線診断と治療(IRV)、緊急手術を含めて集中治療を行っています。
  3. 専門治療のための受け入れ:
    眼科、耳鼻科、産科、泌尿器科、精神科、大血管外科、冠動脈疾患などの専門治療が必要であるが、原疾患(症状を引き起こす元となっている疾患)が重篤なため専門科が収容できない患者さんを受け入れ、速やかに専門科へ紹介すると共に原疾患の治療を行っています。
  4. about_4切断肢再接着:
    当院整形外科・形成外科と連携し、迅速な再接着術を含む総合的な管理を行っています。
  5. 広範囲熱傷:
    当院形成外科と共同して植皮を含めた一貫治療を行っています。
  6. 薬物・毒物中毒:
    原因薬毒物の分析システム、特殊治療薬を常備して地域の中毒センターとして機能できる体制をとっています。
  7. 臓器提供:
    腎、角膜、皮膚など各種臓器提供を希望される患者さんが増加しており、随時要望にこたえることが出来ます。また、本院は脳死臓器提供施設でもあります。
  8. ドクターズカー:
    消防救急の要請、重症患者の病院間搬送に対して運用しています。

 

私たちの特徴

  1. about_2重症膵炎に対する選択的動注療法
    重症膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬(FUT)の選択的持続動注療法の有効性はほぼ確立されました。当センターでも多くの治療成功例があります。
  2. 脳低温療法
    急性脳障害に続発する二次性脳障害の抑制に有効です。温度調節は脳温と脳圧を連続測定することで安全かつ効果的に行う事が出来ます。
  3. 敗血症性ショックに対する血液浄化療法
    エンドトキシンや炎症性サイトカイン除去を目的にCHDFとPMX療法の併用治療を行います。
  4. 経皮的心肺補助(PCPS)を用いた心肺蘇生法
    心蘇生に成功した症例でも脳循環を保持することが難しく、しばしば植物状態になります。そこで、心停止の原因が改善できること、脳障害が進行していないことを前提に、PCPS装置(経皮的人工心肺装置)を用いて緊急に循環補助と血液素化、脳低温療法を行って予後の改善を図っています。
  5. CCU(冠動脈疾患治療ユニット)
    CCUが救命救急センターに併設されました。患者受け入れ要請は当院循環器内科でも救命救急センターでも可能です。
  6. SCU(脳卒中ユニット)
    SCUが新設されました。脳神経内科(総合内科 神経)、脳神経外科とタイアップして、24時間体制で対応しています。