「メッセージ」を追加しました。
4名のドクターの「メッセージ」を追加いたしました。
ぜひ、お読み下さい。
「黒タグ」のこと・・・神戸新聞に取り上げられました
災害時トリアージのことは広く知られるようになりましたが,
そのうちの一つが「
大きな災害や事故の時に多発する傷病者に最初に接するのは,
今回その第一弾のデータをまとめて, 1月に神戸で開かれた第18回日本集団災害医学会総会・
(神戸新聞の掲載許可はいただいております。)
地味な目立たない研究と自分では思っていましたが,
救命救急センターの新年
忘れられない二人の先生
今年もあとわずかです。今年も我々兵庫医科大学救命救急センターは多くの方々に支えられて大きくなって参りました。本当にありがとうございました。
今年はいろんなことがありました。それはまた年が明けたら順次書いて行きます。このブログでは、今年の忘れられないこと、大切な二人の先生のご逝去のことを書きます。
神戸大学の石井昇教授のご逝去です。私は神戸大学の第一外科から救急部にローテーションしておりましたが、そこで石井先生にご教授いただきました。石井先生は神戸大学第二外科でしたが、腎臓癌で手術を受けられ、救急部部長への異動に際して、「あと人生はおまけや。流れに逆らわずに生きるんや。タバコもやめへんで〜。」とおっしゃっておりました。本意ではなかったと受け止めましたが、良い意味で奔放で豪快な方でした。ところが、阪神淡路大震災をきっかけに救急部が災害・救急医学講座となり、その後のご活躍は誰もが知るところです。とにかく人を惹き付ける方でした。石井先生には講座への異動もお誘いをいただきましたが、事情が重なり、かないませんでした。昨年神戸大学に出勤された時にお会いし、お許しいただきました。本当に穏やかな先生でした。
2004年頃:左から3番目が石井先生
2012年1月25日:神戸大学石井教授室で石井先生と。
もう一人、私の私のアメリカ時代の師匠、Stephen F. Lowry先生のご逝去は一昨年でしたが、今年10月のSurgical Infectionの表紙となり、同時にEditorialで特集が組まれています。外科医でありながらTNF-αの発見メンバーであるなど分子生物学や代謝栄養学の大家でもあり、Robert Wood Johnson医科大学病院の病院長、外科学のチェアーマンでしたが、昨年6月に大動脈解離で急逝されました。人情に厚く、世話好きで、研究が好きで、でも、タバコはやめないし、酒を飲んで大笑いするし、仲間うちでいるときは言いたいことを言って子供のようで、とてもかわいがってもらいました。特に私はLowry先生ともども病院屋上へ出る扉の鍵を持っている数少ない職員で、よく二人で柵のない屋上で煙草を吹かしていろんな話をしてもらいました。
先日のSurgical Infectionの表紙。
生まれたばかりの長男と一緒に。
人生にはターニングポイントとなる出会いがいくつかありますね。そのような出会いをたくさん提供できる医局作りを目指して行こうと思います。
書いてるうちに新年を迎えました。皆様、どうか、本年もよろしくお願い致します。
本日、学位get!
本日、学位get!
profが変わっての第1号です。
これから毎年1~2人後輩が続きます。追い越されそうでハラハラしたけど逃げ切り第1号です。
みなさまの御教示、御指導、御協力があっての学位授与であり、感謝感謝です。
今後さらに研究を深めると共に、この経験を生かし、みなさまのお役に立てるようさらなる努力をしたいと思います。
みなさま、大変ありがとうございました。
速報!
来春入局予定のS先生が、早速研究会の発表デビューをしました
先週末に神戸市内で開催された「兵庫県救急・集中治療研究会」において
ECMO導入により救命しえた墜落外傷によるびまん性肺挫傷の1例 という演題で発表しました。
準備に時間をかけたこともあり、国内外の文献を考慮した考察もよくできていて とても上手に発表していました
写真は発表後のものです
ちょっと緊張していましたが、デビュー戦としては上々だとおもいます
大切なのはこれからです!次の発表も期待しています
また来春、3月23日にめでたくご結婚されるそうです→おめでとう!
来年は飛躍の年になりそうなS先生、先輩たちが厳しく、優しくかわいがってくれるはずで
す。
これからも頑張ってください
岩野仁香先生のNY研修報告など
現在、New YorkのMaimonides Infants and Children's Hospital of Brooklyn
で小児科レジデントとして仕事をしている岩野仁香先生からのいくつかのお便りが来ていますので、時間を追って、少々編集しつつご紹介します(ご本人の許可あり)。
まず、プログラムに入る直前の6月末にマンハッタンのレストランで食事した時の写真です。私は、兵庫医科大学と私の留学先であるRobert Wood Johnson Medical School(NJ)とのstudent exchange programの交渉をするためにマンハッタンに宿泊していました。一緒に写っているのは、NYに学校と仕事で4年間住んでいた当科の岩津加由子秘書です。
それから、8月の近況報告:「小谷教授 お久しぶりです。お元気ですか?私は相変わらず元気です。ずっと外来勤務なので、こちらの医療システムをゆっくり学びながら、楽しく過ごしています。」
10月の近況報告から:
「私は今月は病棟勤務をしています。病棟管理は小児科の醍醐味ともいえると思いますが、慣れないながらも楽しんでおります。」
「最近3年目レジデントの誕生日が業務と重なって、写真を撮りました。元気です、という意味も込めて、写真も添付します。」
元気そうで安心したよ〜。
岩野先生の留学記念エッセイがN Programという留学支援団体のサイトの掲載されました。彼女の「学生さんにも見ていただきたい」という希望もあり、このブログで紹介します。是非ご覧ください。
http://www.tokio-mednet.co.jp/nprogram/essay/33.html
pdfでもアップしました。
また彼女が、現在国際医療支援の活動をしている大類先生(かつて当科と呼吸器外科を兼任していました)と一緒に取り組んでいるNGOのブログでも、彼女のエッセイが掲載されています。皆さんに読んでいただけるとうれしいです。
http://future-code.at.webry.info/201207/article_4.html
最近は海外へ留学する人が激減していると聞きますが、やはり日本を出て外から日本を見るといろんなことがわかります。また世界の大きさ(小ささとも言えます)を知ることもできます。世界標準を感じる感覚も身に付きます。どんどん海外に行きましょう!当科では積極的に海外での活動を支援します。興味のある方は是非我々をご訪問ください。
にしのみや津波ひなん訓練のお知らせ:2013.1.27(日)AM10:00
西宮市の住民を対象に、西宮市消防局主催の「にしのみや津波ひなん訓練」が2013.1.27(日)午前10時から行われます。私は、市民の皆さんを対象に20分のレクチャーを3回します。
http://www.nishi.or.jp/homepage/tsunami/drill.html#menu
のページの「防災イベント」をクリックすると案内が出てきます。
どうぞ、ご参加ください。
F 武庫川女子大学 甲子園会館
武庫川女子大学 甲子園会館の地図をみる● 防災講演会 20分×3回 ①10:30〜 ②11:00〜 ③11:30〜
「災害時の救助活動~市民の皆さんのやるべき事」
兵庫医科大学 救命救急センター長 小谷 穣治
《抄録》大災害では、DMAT の医療チーム、医師会 JMAT 等が救助にきてくれるシステムが徐々に整備されてきました。それでも、発災直後の数時間から1日間は、現場にいる一般市民の皆 さんの救助活動の担い手です。そこで、陥りやすい落とし穴や勘違いについて、阪神・淡路と 東日本大震災や JR 列車脱線事故の経験を交えてわかりやすくお話します。
・阪神・淡路と東日本大震災の活動記録写真パネル | 【消防局】 |
MCCRCの講師をしてきました!
先週末、アメリカ集中治療医学会(SCCM)の主催するMultiprofessional Critical Care Review Courseの講師をしてきました。今回はアジアで初めてのコース開催で、ソウルで行われました。アジアを中心に、韓国はもとより、日本、インドネシア、シンガポール、パキスタンなどなど多くの国々からの受講生280名余りが集まりました。講師陣として日本からは私と東京女子医大の小谷透先生の2名が講師を務めました。SCCMから派遣されたアメリカ人講師に混じって、英語でのレクチャーはかなりしんどかったです。私の担当は、やや専門外の内分泌救急とAIDSを含む免疫不全で、久しぶりにめちゃくちゃ勉強しました。特に内分泌では、当科の尾迫貴章助教に指南を仰ぎ、ソウル入りしてからご飯も食べずに英語の教科書を頭に叩き込みました。しんどかったけど、とてもいい経験になりました。
今回はじめてこのコースの講師をして、日本は島国で英語でのコミュニケーションが苦手なので、ともすれば、国外の事情に疎くなりがちですが、韓国、中国をはじめ、アジアの各国は世界標準の知識を得て、更にその中心的存在になろうという気概がすごいと感じました。医者は科学者でなければならないと強く感じました。日本の皆さん、負けていられません。日本の存在感を示し、アジアからの情報を日本が中心になって発信して行きましょう。それが、日本が今まで通り、いや、これまで以上に世界に存在感を示して行く唯一の方法と感じました。
ところで、小谷透先生と私は出身地(神戸)も同じ、名前も同じということ、また、透先生は冗談で「俺たちは兄弟だ」なんてことをおっしゃるので、外国の先生方からも「兄弟」と思われておりました。事実、我々2名へのお手紙の宛名は「Professor Kotanis」でしたから…透先生、そろそろ冗談はやめましょうね。
講師陣で食事会の後の記念撮影
会のプログラム
SCCM – Society of Critical Care Medicine
http://www.sccm.org/Conferences/Pages/MCCRC-Korea.aspx