MCCRCの講師をしてきました!
先週末、アメリカ集中治療医学会(SCCM)の主催するMultiprofessional Critical Care Review Courseの講師をしてきました。今回はアジアで初めてのコース開催で、ソウルで行われました。アジアを中心に、韓国はもとより、日本、インドネシア、シンガポール、パキスタンなどなど多くの国々からの受講生280名余りが集まりました。講師陣として日本からは私と東京女子医大の小谷透先生の2名が講師を務めました。SCCMから派遣されたアメリカ人講師に混じって、英語でのレクチャーはかなりしんどかったです。私の担当は、やや専門外の内分泌救急とAIDSを含む免疫不全で、久しぶりにめちゃくちゃ勉強しました。特に内分泌では、当科の尾迫貴章助教に指南を仰ぎ、ソウル入りしてからご飯も食べずに英語の教科書を頭に叩き込みました。しんどかったけど、とてもいい経験になりました。
今回はじめてこのコースの講師をして、日本は島国で英語でのコミュニケーションが苦手なので、ともすれば、国外の事情に疎くなりがちですが、韓国、中国をはじめ、アジアの各国は世界標準の知識を得て、更にその中心的存在になろうという気概がすごいと感じました。医者は科学者でなければならないと強く感じました。日本の皆さん、負けていられません。日本の存在感を示し、アジアからの情報を日本が中心になって発信して行きましょう。それが、日本が今まで通り、いや、これまで以上に世界に存在感を示して行く唯一の方法と感じました。
ところで、小谷透先生と私は出身地(神戸)も同じ、名前も同じということ、また、透先生は冗談で「俺たちは兄弟だ」なんてことをおっしゃるので、外国の先生方からも「兄弟」と思われておりました。事実、我々2名へのお手紙の宛名は「Professor Kotanis」でしたから…透先生、そろそろ冗談はやめましょうね。
講師陣で食事会の後の記念撮影
会のプログラム
SCCM – Society of Critical Care Medicine
http://www.sccm.org/Conferences/Pages/MCCRC-Korea.aspx