センター長の雑感

熱傷センター開設!!

従来から我々の救命救急センターは、多くの熱傷患者を受け入れてきました。工場が多い尼崎に隣接しているのもひとつの理由でしょう。重症熱傷は最初の輸液、循環管理が生命予後を決定づけます。このステップはわれわれ救命救急センタースタッフの得意とするところですが、救命した後には皮膚の硬直による関節可動域の狭小化や美容的な問題をクリアーすることが患者さんの生活、社会復帰に重要なファクターとなります。兵庫医科大学病院救命救急センターには、本邦では数少ない熱傷専門医が2名所属しています。救命救急センターでは、その内の一人の専門医である上田敬博副センター長が中心となって、形成外科、皮膚科、リハビリテーション科と一緒に救命された重症熱傷患者さんのクオリティー・オブ・ライフの向上に尽力するために、このたび「熱傷センター」を開設いたしました。このような取り組みが神戸新聞と朝日新聞に取り上げられましたので、皆様にご紹介させていただきます。

 

H27 04 15 朝日新聞 朝刊 熱傷センター上田先生

中尾博之臨床准教授が「ラジオ関西「寺谷一紀のまいど!まいど!」に出演!

当科の中尾博之臨床准教授が、「 5月 1日(金)放送のラジオ関西「寺谷一紀のまいど!まいど!」にの出演します。

◎出演日 : 平成27年 5月 1日(金)

◎出演コーナー : 「まいど!いらっしゃい」のコーナー  10:10 ~ 10:25頃まで

◎内容 : パーソナリティの寺谷さんを始めとするレギュラー出演者のみなさんと中尾先生のこれまでの経歴や救急・災害医学についての取り組みなどについてお話をします。

 

ぜひ、ご拝聴下さい!

 

小谷穣治 主任教授

白井先生@手術室

4月から我々の仲間になってくれた白井先生。なぜか、今月は手術症例が少なく、今日、術者デビューをしていただきました。真夜中ですが、(僕も含めて)皆、元気です。ちょっと厄介なケースですが、手術が終われば厳格な集中治療で頑張ります。

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DMATカー出発式

今月、新規に購入したDMATカーが到着し、本日出発式を行いました。TOYOTAのランドクルーズがベースです。理事長、病院長など学校法人の幹部、事務の皆さん、そしてわれわれ救命救急センターのプレホスピタルスタッフで出発式を行いました。今までプレホスピタル活動は大きな救急車で行ってきましたが、これからは機動力のあるこの車で今まで以上に病院到着前の医療体制構築を推進してゆきます。よろしくお願いいたします。

小谷穣治

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災害医療シンポジウム開催のお知らせ

 

阪神・淡路大震災から20年が経ちました。兵庫医科大学もその被災地区の基幹病院として多くの経験(苦い経験も含めて)をしましたし、また、私個人としては、この震災を神戸大学病院で被災者と医療者の両方の立場で経験しました。私を含む救命救急センタースタッフおよび本学スタッフは一丸となって、それぞれ個別の経験や知識を活かしながら災害医療システムを確立してきました。その実証はJR脱線事故で113名の傷病者を受け入れ、多くの命を救えたことで示されたと思いますが、しかしながら同時に救えなかった命もあり、詳細な事後の検証を行って、さらなる改革を進めているところです。

さて、このたび、我々は、学校法人兵庫医科大学として、「阪神・淡路大震災後20年 災害医療シンポジウム」を開催することといたしました。本シンポジウムでは、昨年、東京大学から当科に移籍されました中尾博之臨床准教授の指揮のもとに、多くの政府関係者をお呼びしております。会場となる兵庫医科大学平成記念会館は阪神武庫川駅に隣接し、阪神梅田駅や三宮駅から20分以内で到着できる交通至便な場所にあります。このシンポジウムを、今一度過去の災害医療を見なおし、将来の災害に備える良い機会とするために、多くの皆様のご来場をお待ちしております。

以下に、企画隊長の中尾博之臨床准教授の言葉を記します。それでは、みなさん、会場でお会いしましょう!

小谷穣治

 

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阪神・淡路大震災後20年 災害医療シンポジウム開催

―大震災時の経験とその後の課題-

1995年に阪神・淡路大震災が起こり、本邦の災害医療が始まったといっても過言ではありません。その後もJR福知山線脱線事故、東日本大震災をはじめとする多くの災害にも遭遇してまいりました。しかし、災害は千差万別であり、常に想定外であることが起こることも考えておかなければならなりません。

本シンポジウムでは、中央官庁の多方面からご意見を賜れる貴重な機会となります。兵庫県の現状もご報告いただき、災害元年を経験した兵庫県が災害の教訓を生かせる機会としたいところでございます。

本講座は、災害医学を専門とする全国の数少ない研究機関であります。災害医療に限らず、災害医学としての発展、行政への提言などを通じてこの20年間で教訓が生かされてきた過程を検証することによって、今後起こり得る大災害対策の展望を考察します。

 

日時:平成27年2月21日(土) 12時から開場

場所:兵庫医科大学平成記念会館 

     〒663-8501 兵庫県西宮市小松南町2-6

阪神電鉄・武庫川駅下車、西出口より徒歩 3 分

主催:学校法人 兵庫医科大学、兵庫医科大学 救急・災害医学講座

共催:神戸大学医学部附属病院救急部、兵庫県医師会

後援:兵庫県、西宮市、産経新聞社、朝日新聞阪神支局、読売新聞阪神支局、

            日本経済新聞社大阪本社神戸新聞社、毎日新聞阪神支局

対象:近畿一円の防災行政、研究・教育機関、医療機関、災害関係機関、その他

 

12:30 開会

12:50 第1部基調講演:

座長 兵庫医科大学救急・災害医学講座講師 久保山一敏

  1. 兵庫医科大学副理事長 太城力良 
  2. 兵庫医科大学救急・災害医学講座 主任教授 小谷穣治  
  3. 陸上自衛隊第3師団第36普通科連隊隊長1等陸佐 近藤力也 

14:10 第2部シンポジウム:

   「災害医療事例の教訓を想定外大災害へ応用させる方法」

 

座長 神戸大学災害・救急医学講座特命教授 西山隆

   兵庫医科大学救急・災害医学講座 臨床准教授 中尾博之

  • 内閣官房災害緊急事態対処室政策統括官付企画官 藤條聡
  • 文科省医学教育課大学病院支援室室長 手島英雄
  • 厚労省医政局地域医療計画課救急・周産期医療等対策室長 西嶋康浩
  • 総務省消防庁救急企画室 救急専門官 寺谷俊康
  • 東京大学総合防災情報研究センター センター長 田中 淳
  • 神戸赤十字病院院長 小澤修一
  • 兵庫県医師会会長 川島龍一

16:30 閉会

 

問い合わせ先:兵庫医科大学救急・災害医学講座 0798-45-6514

中尾 博之nakaonakaokobe@yahoo.co.jp

WEB用

2015.01.14
朝日新聞掲載記事
(朝日新聞社の許諾を受けて掲載しています)

朝日新聞

2015.01.05 神戸新聞掲載記事
(神戸新聞社の許諾を受けて掲載しています)

神戸新聞

 

第2回 Critical Care Nutrition Therapy(CCNT) Seminar開催のお知らせ

重症病態の栄養治療に携わっていらっしゃる皆様方が栄養治療を体系的に学ぶ講習会として、本年4月に第1回Critical Care Nutrition Therapy(CCNT) Seminarを開催し、50名を超える方々のご参加をいただきました。ご好評にお応えすべく、来る11月8日(土)に第2回CCNTを開催致します。

救急・集中治療領域における最近の知見を踏まえながら、共催のアボットジャパン(株)の協力の下、特別にテキストカリキュラムを準備し、すぐに臨床現場で実践できる内容となっております。また、今回は、外部講師・コメンテーターとして、大阪大学の山田知輝先生をお迎えし、ケーススタディーを組み込んで、受講者の皆様に治療戦略を考えていただきながら討議を進める「参加型」の時間を設けます。

本会では、講師一同、御参席の皆様が実りある知識をお持ち帰り頂けるよう尽力する所存です。奮ってご参加賜ります様、宜しくお願い申し上げます。

申込み方法:WEB申込み制(先着35名)

https://pro.form-mailer.jp/fms/3bc11b5664820  

定員に達し次第、申込み終了となります。予めご了承ください。

 

第2回Critical Nutiriton Therapy Seminar2-1第2回Critical Nutiriton Therapy Seminar2-2

 

救命救急センター&CCU合同バーベキュー in 武庫川河川敷

昨年開業した急性医療総合センターでは、それまで別の棟であった救命救急センターICUとCCUを同じフロアーに集積し、共同運営を開始しました。その効果は予想以上で、お互いの得意分野を活かした総合的な治療が即時に展開できるようになり、今まで以上に重篤な患者さんの救命率向上に寄与しています。そして、もう一つの効果は…off the jobの遊びも一緒にやっています。今日は、兵庫医大病院の目の前を流れる武庫川河川敷でバーベキューでした。家族連れで参加した人たちも多く、 CCUの先生が豚の丸焼きを用意して下さり、大いに盛り上がりました。

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後ろの方に兵庫医大のビル群が見えています。一番左が我々が働いている急性医療総合センターです。ちなみに私は梅田であった研究会を抜けだして途中参加したので一人ネクタイ姿です。左隣の高橋師長、顔を隠している理由は、「そんなに飲んでないのに顔が真っ赤なの」でした(きっといっぱい飲んだと思われます)。

DSC_1082-3                集合写真の準備中↑
 

救命救急センターでの仕事にご興味のある方は、いつでもご連絡ください。毎日楽しくやっています。

連絡先:em119@hyo-med.ac.jp、0798−45−6514(医局秘書)

当科の熱傷治療が神戸新聞に取り上げられました。

当科の熱傷治療と熱傷学会専門医の上田敬博副センター長が新聞で取り上げられました。兵庫医大では、上田医師が中心となって、患者さん本人からとった皮膚細胞を培養したシートを自家移植する治療を積極的に行っています。この方法では拒絶反応がないのです。また、リハビリ科や形成外科,皮膚科などの協力のもとに機能回復にも早期から取り組んでおり、社会復帰を促しています。しかし、重度の熱傷では、何と言っても最初の数日間が最も死亡する確率が高い重症病態であり、呼吸管理,循環管理,感染対策、栄養管理などの集中治療で急性期を乗り切ることが救命救急センターの使命なのです。

 

ご興味のある方はいつでもご連絡下さい。お待ちしております。

小谷穣治(主任教授・センター長)

0798-45-6514

em119@hyo-med.ac.jp

 

 

                             神戸新聞記事

H26 07 12 神戸新聞 朝刊 ひょうごの医療_上田助教 のコピー2

 

                       実際の手術の様子                    

                       熱傷手術の写真-上田敬博1                          上田敬博副センター長

熱傷手術の写真-上田敬博2                      松田健一先生(後期レジデント)

                     熱傷手術の写真-上田敬博3                   佐藤先生&福田先生(初期研修医)

 

初めての研修先が救命救急センターだった初期研修医1年生たち:大変だったけど、とても成長しましたね!

国家試験に合格して、初めて国家資格を持ったプロとしての社会人生活を、もっとも生死に関わる救命救急センターで始めた人たち。最初はあまりの現場の激しさに驚き,混乱し,尻込みしていたのに、みるみる成長して、今では上級スタッフ(教授含む)の方針にも反対意見を論理的に述べられるほどになりあした。まさに急成長です。よく頑張りましたね。

 

当科の臨床グループは,症例に偏りがない3つの班と整形外科班の4班から構成されています。写真は、第2班の最後の日の記念写真です。

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うちの医局は24時間営業ですから,またいつでも遊びに来て下さい。

 

 

小谷穣治

岩野先生、おめでとう!

現在ニューヨークで小児救急の臨床研修コースで頑張っている岩野仁香先生がご結婚式のために一時帰国されました。医局員全員から、「この度は心からおめでとうございます!」

CIMG4129           相変わらず,凛としていてかっこいいですね!