センター長の雑感

さっきの続きです。

続きです。一昨日からデンマークのコペンハーゲン大学のICUを訪れています。私の友人の友人で、ここに勤めているICU専門看護師であるCaroline Lundさんの招待で、ICU責任者のDr. Janを紹介してもらい、見学をかねて、今後の共同研究や情報交換を行いに来ました。システムがとてもよくまとまっていて、内部もきれいで、映画の舞台のようで、ドクターやナースはとても賢い!という雰囲気でした。デンマークでは医療費は全て国が支払うのでただだそうです。それなのにこのシステムがもっているのは、国民が謙虚だからだと、Dr.Janの話を聞いていて思いました。患者も医療に限界があることを良く理解しているし、ドクターショッピングはあるにはあるらしいけど、病院で大声を出して暴れたり、暴力を振るう人はいないようで、どの医療者もそういうことを心配していないようです。まあ、ここが国立の一番大きな病院で特別なのかもしれませんが。。。

ICU患者一人にNsが一人という規則だそうです。日本の倍ですね。また院内にはICUがいくつかあるのですが、このICUの一画に必要なものは全てそろうように物品が配置されています。日本のように遠くまで取りに行かなくていいということです。またICUベッドのすぐ前にワークステーションがあり、そこにその患者担当の医療者チームが仕事をしています(写真)。潤沢な資金がないとこうはいきませんよね。日本が医療費は安すぎるのもありますが、一番の問題は使い方がうまくないのでしょうね。

ドクターカーやヘリで出かける時に持って行く鞄がとてもかっこ良かったです。ここに全て詰まってるっていう感じですね(写真)。

他のヨーロッパの国々の例に漏れず、ここでも喫煙はまだ一般的なようです。病院内のキオスクにタバコが「TOBAK」という看板とともに堂々と売られていました。

院内には患者とその家族用に本やDVDを貸し出す図書館がありました(写真)。僕たちが入るなり、優しい係のおばちゃんが”May I help you?”と寄って来て、とても親切にシステムを教えてくれました。感染が心配じゃないのかな、と聞いてみたら、移植等で免疫用製剤を飲んでいる患者に渡すときは消毒するといって、ぞうきんで拭く真似をしてました。う〜ん、それでもな〜。大丈夫なんかな?

CIMG0251 夕方から、Carolineにさっと観光につき合ってもらったのですが(有名な建物の“外観”は1.5時間で見るだけは見れます)、店やミュージアムはだいたい午後4時で終了です。とにかくこの国の人は自分の人生をゆっくりと楽しむことが大好きなようです。

夜はCarolineも一緒にみんなでレストランで食事しました。屋外のテーブルを陣取ったのですが、地球温暖化のせいか、スコールのような大雨に見舞われれましたが、それでも気にせずに談笑しながら食べ続ける人たちも居て、本当におおらかな国民性です。

https://youtube.com/watch?v=E18tLrKPxFU%26hl%3Dja%26fs%3D1%22+

初めてのブログなので、要領を得ませんでしたが、今度からいろいろかきこみます。読んで下さってありがとうございました。機会があったらいつでも兵庫医科大学救命救急センターに遊びに行きて下さい。

スイスEWMA&コペンハーゲン大学ICU訪問の報告。

タイトル:スイスから

皆さん、こんにちは。勉強して、やっとブログを書けるようになりました。これから日常のいろんな出来事などを書き込んで行きたいと思います。

今週は、研修医の本多釈人先生、斉田天先生と一緒にジュネーブであるEuropean Wound Manage Association(EWMA)の2010年annual meetingに来ました。一番の目的はTotal Nutritional Therapy (TNT) for Wound Careを日本に持ち込むために、まずはこれを受講することです。

東口高志先生(藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座教授)と一緒に参加しています。相変わらずかっこいいですね(写真)。



そして、偶然にも講師の一人が、私のアメリカ時代のボス、Stephen F. Lowry先生がNew YorkのCornell Medical Centerに居る時に彼の元で教室で研究をしていたANNABEL E. BARBER, M.D., F.A.C.S. (現在はネバダ大学の女性外科教授)でした。直接お会いするのは初めてでしたが、研究室の仲間の話や、Lowry先生が離婚して今の奥さんと一緒になるときの話も教えてくれて、有意義な(?)情報を得ることができました(写真)。

研究室の同門、ABEL E. BARBER先生と。

 

スイスの街は美しいのですが、街の真ん中でレストランが多くあるところで昼間から”Sex Center”という名前の売春業が営業されております(写真)。

この仕事は完全に合法的であり、そこで働く女性達はちゃんと税金も支払う社会的に認知されたまっとうな職業なんだそうです。ただ女性達はマッチョが多く、華奢な日本人には向いてないかもしれません。
次へ続く。。。

あいさつ

小谷あいさつ画像兵庫医科大学救急・災害医学講座および救命救急センターのホームページにお越し下さり、ありがとうございます。私は2009年4月に本学救急・災害医学講座教授および救命救急センター長を拝命致しました新人教授です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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