スタッフの雑感

4年生のトリアージ実習

先週金曜日、毎年恒例の4年生を対象としたトリアージ実習が行われました。

これは患者役と医師役に分かれ、負傷者の治療や搬送の優先順位を即時に判断する訓練です

 

患者役は特殊メイク(ムラージュ)を行い、リアルな外傷患者を演じます

医師役の生徒たちははじめはどの患者から接していいのか躊躇していました

指導医の振り返りなどで次第に慣れてくると、トリアージも早くなっていました

医師役の生徒たちは真剣そのものでトリアージを行っており、将来が楽しみです

夏休みに時間あるとき当直実習も受け付けていますのでいつでも見学に来てください

 

新しい仲間の紹介です

7月

梅雨があけ、夏~っていう暑さが続いていますね

さて、おそくなりましたが7月から新たに2人のスタッフDrが当救命救急センターに赴任されたのでご紹介します

まず東京から初めての関西暮らしとなるY先生です

前の職場では形成外科

を専門にされていましたが、さらに救急全般を学ばれたいとのことで当センターへ来てくれました

ハニカミやさんですが、患者さんに対する姿勢は一生懸命でDr・Nsから信頼され、その物腰のいい対応は人気度UP!うなぎ上りです

早く、「ボケ」「ツッコミ」に慣れてくださいね

それからN先生

昨年じょーじ先生と発表・出席した米国のSHOCK学会がきっかけで知り合い、当センターに赴任されることになりました。

N先生は米国ピッツバーグ大学で10年以上研究されていた凄い先生なのです

すでに当直や手術に入ってもらっていますが、既に以前からスタッフDrであったかのような溶け込み度で

仲間というより若手に勢いを与え、引っ張ってくれるような兄貴的存在となりつつあります

両先生とも共通するのは「どんな疾患でも選り好みせず診る」という攻めの姿勢です

専門分野で鎧を俟とうこともことも大切ですが、救命の分野ではそれだけでは太刀打ちできません

おふたりの先生方、よろしくお願いします

 

 

救命士さん

私達は救命士養成専門学校の非常勤講師もしております。そして、救命士の研修受け入れもしています。

今日来た救命士「若!」というか「幼な!」(見た目)と思っていたら、「専門学校の時・・・」と声をかけてくれました。

非常勤ゆえに彼らのその後を知る機会も少ないのですが、こうやって社会に飛び出した姿を見るのは単純に「うれしい!」

たった1回の講義をした私のことを覚えてくれていたのも「うれしい!」

そして、一緒にICU患者のCT搬送をした時にキチンと患者状態を観察しながら移動していたところも「うれしい!」

と気分が となったい1日でした。

35th Shock Annual Conference in Miami

昨年に続きSHOCK学会での発表・参加となり今回はMiamiへいきました

学会の雰囲気とかけはなれた青い海と晴天に恵まれた環境でした

毎朝、ポスターセッションのプレゼンをききながら朝食をとるのですが、ポスターとはいえレベルが高かったです

日本ではできない豚を用いた肝損傷モデルの研究やestrogenを用いたサイトカインストームへの影響など多多刺激をうけました

今回はいつも研究の指導・お手伝いをしていただいている神戸大のAさんやOくんとも一緒で

OくんとはMiamiで今後の研究について話し合う時間がとれ、来年も発表できるようにモチベーションをあげました

夜のpartyではSHOCKのChief editorでもあるUABのProf Chaudry先生と記念撮影

さあ、来年にむけてがんばるど~ 

 

 

 

第15回臨床救急医学会報告その②

メリー先生の発表は昨日の最終セッションでした

演題は当センターにおける心原性心停止(心室細動)におけるECPR(PCPS)の効果についての検討です

スライド作成に十分時間をかけていたので見やすく、プレゼンも落ち着いていました

質問に対する応答も上出来でした

当センターでは、119要請から処置開始までの間に心室細動を認めた場合、積極的にPCPS(人工心肺)を導入し、救命率の向上や社会復帰する患者さんを増やすことができています。これかららも問題点を克服し、さらに技術を磨き蘇生や社会復帰に貢献していきたいと考えています

メリー先生、まつけん先生発表お疲れさまでした

第15回臨床救急医学会in熊本

メリー先生とマツケン先生と臨床救急医学会の発表で熊本に来ています

 

熊本はあいにくの大雨でさっきまで大雨洪水警報がでるほどです

朝いちばんのセッションでまず、マツケン先生が発表です

脳梗塞に対するrt-PA投与の時間因子と予後の検討について発表でした

親ばか?ですがプレゼンはばっちりできていました

それだけではなく、質問に対する応答がすごくよかった。成長を感じました

この後はメリー先生の発表です

 

 

 

第38回日本熱傷学会総会・学術集会記

5月31日から東京の京王プラザで開催される熱傷学会での発表とそれに先駆けて行われるスキンバンク講習会と熱傷講習会に参加してきました。

京都大学のS先生も参加されており同じ班でした

スキンバンク講習会ではドナーとなるご家族への説明の仕方や採皮の方法などを学びました

デルマトームを用いた採皮はこんにゃくを代用しての実習でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱傷学会では当センターで行っている重症広範囲熱傷患者に対しての自家培養表皮の肉眼的・病理学的評価について報告しました

熱傷学会は救急・皮膚科・形成外科など多数の科が意見を持ち寄れる貴重な場です。

今回、培養表皮の生着の定義について活発に議論されました。肉眼的・病理学的生着の定義の早期統一・評価法確立が望まれます

いままで救うことが難しいとされてきた広範囲重症熱傷患者に対し、自家培養表皮などを用いて多くの患者さんを救命できればと思っています

 

 

メリーせんせのお誕生日

昨日、ちょいおくれでスタッフDrのメリー先生のお誕生会?を医局で盛大?に行いました

 

ことしもケーキ係はじん先生だったんですが、昨年同様にロウソクのカウントお間違いしていました

小児科専門医であるメリー先生ですが、ご自分の専門だけでなく外傷や集中治療もこなすところが凄いのです

写真だけみればだれもが綺麗!というメリー先生。でも一緒にしごとしているとどちらかというとかっこいいという言葉が似あいます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからじんせんせい。大事なパイセンの生年月日はちゃんとおぼえとかなあかんで~

メリーせんせい、お誕生日おめでとうございます

 

 

もうすぐ第26回日本外傷学会学術総会です

またまた登場します。

愛媛のかっちゃんです。

みなさんのすさまじい仕事ぶりに、こっちもテンションあげていきたいと思います!

さて、外傷学会の準備は進んでるでしょうか?

僕もなんとかひな形はできたので、ポスター貼りには行けそうです。

学会で何人か会えると思うので楽しみです。

東京で、プチ同門会しましょう~!

今度の外傷学会は例年以上に整形外科関連の発表が多く、例年の6~7倍、100台近い整形外科関連演題が登録されたようです。

自称外傷整形外科医の僕の外傷学会デビューはどうなるか?

檀上憤死か?

ポスター貼り逃げするか?

JTAS in 兵庫医科大学病院

今日・明日と当院でJTAS講習会が行われます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JTASはJapan Triage and Acuity Scaleの略でCTAS(Canadian・・・)をベースに日本向けに改定されたものです

HPから引用すると

 CTASとは「Canadian Triage & Acuity Scale」の略で、カナダで10年以上の開発・運用実績のある救急外来での救急外来患者緊急度判定(トリアージ)システムのことです。

 近年、社会構造の複雑化、住民ニーズの多様化により、救急患者の搬送先選定や受け入れが困難な事例が発生するなど、救急医療体制のなかでの救急外来診療システムの機能不全が指摘されています。これは救急医療・時間外診療への需要が増加する一方で、医療サイドで構築している従来型の救急医療システムが時間外診療のニーズとかみ合っていないことに起因していると分析されています。近年の救急部門の受診患者数増加の背景には、高齢化に伴う内因性救急患者の増加といった要因のみでなく比較的、緊急度・重症度の低い時間外診療患者の増加も大きな要員となっていますも。このようにさまざま緊急度の患者を診療するに当たり、国内で共有できる、可能なら国際標準の緊急度の尺度を導入することは喫緊の課題です。  

 欧米では、従来、戦争や災害時の医療で用いられてきた「トリアージ」の概念を、一般の救急医療、救急外来における患者緊急度判定に導入する研究が先行しておりカナダやアメリカでは実際に運用されています。  

 カナダではこの問題に先進的に取り組んでいて、1998年より病院外来の患者緊急度判定システムCTAS(Canadian Triage & Acuity Scale)の開発と運用を行っています。

 

具体的にはipadを利用して患者さんの症状をバイタルや理学症状ごとに当てはまる項目をたどり重症度判定をするものです

今回富山大学の奥寺敬 教授におこしいただき西日本では当院が第1回目となるJTAS講習会を開催していただきました

このうような講習会を開くことで、2次医療機関の重症度判定と3次医療機関への適切な転院搬送がおこなわれることが進めばと考えています