もう三月。春はそこまできていますね
兵庫医大救命救急センターではドクターカーによる病院前救急診療(プレホスピタルケア:プレホス)を行っていますが
昨日も北へ西へとドクターカー出動が続きました
1件目はI町での労災事案でK西消防本部でのドッキングでした
ドクターカー出動はあらかじめ消防局司令に伝えているKEYWORDに当てはまり、司令から出動要請がかかるときと、
傷病者発生地(現地)に現着した救急隊が直接ドクターカー出動と判断して要請がかけられる場合があります
今回は現地の救急隊の判断で要請でした
傷病者は労災外傷だったので、出動しドッキングポイントまでつく間、現地救急隊とバイタルサインや体表外傷の応対を連絡を取り合いながら、ドクターカー車内でブリーフィングを行い、最低限必要な医療資材を準備し、かつさらに必要と予測されそうなものを出動スタッフで共有します
ドッキングポイントですぐに診療を開始し、必要な処置を行います
ときによっては心タンポナーデに対する心嚢ドレナージや胸腔ドレナージも、現場や車内で行います
そうすることで、病院まで状態が悪化することを防ぐことができ、防ぎえる死を防ぐことができます
今回もまったく無駄のない動きでプレホス対応することができました
2件目はA市消防からのCPAの依頼でした
心肺停止はいかに早く治療を開始するかで蘇生できるかがきまります
今回も病院搬送まで距離があるので、ドクターカー出動しドッキングポイントですぐに救急車に乗り込み処置を行いました
こういうとき、救急隊とのあうんの呼吸での処置も重要です
気管挿管や静脈路確保、エピネフリン投与など、まったく無駄な時間を費やさず処置しながら病院搬送とつなげます
このように兵庫医大救命救急センターは傷病者(患者)の命を最優先に考え
迅速な診断(観察)と処置を行い救命率の向上に努めています
出動する医師と看護師はプレホスに必要な訓練をうけたものが出動しています
昨今、病院側のプロパガンダ目的でプレホスを開始している医療機関があり、出動件数の増加ばかりに気をとられている医療機関があるのは残念ですが、兵庫医大救命救急センターは患者の命を守ることを最優先としたプレホス活動を続けています
私たちとおなじようなベクトル・向上心をお持ちのDr Nsのみなさん
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