スタッフの雑感
SCU訓練@大阪国際空港
9月1日
内閣府主催の災害訓練に参加しました
私たち兵庫医科大学救命救急センターの兵庫DMATは
大阪空港でSCUでの診療と診療部門のリーダー(山田太平助教)を担当しました
浜松や羽田から空路搬送された重症患者をSCUで、近隣の医療機関に搬送できるか評価し、バイタルサインが不安定になっていれば安定させたり、適切な処置を追加します
診療部門のリーダーは搬送された傷病者の状況を把握し、どの搬送方法でだれを最優先に搬送するか判断します
山田先生先生は他の医療機関から参加しているDMATメンバーをまとめ円滑にマネージメントをしていました
山田太平先生はは当センターの災害医療の隊長みないなもので、他のDMATからも信頼されています
災害はいつおきるかわからないので、常日頃から訓練を行い、冷静に迅速に行動できるようにしておく必要があります
当科では災害医療の研修も可能です
災害医療に興味のある方も是非ご連絡ください
プレホス(ドクターカー)研修募集について
残暑厳しいですね。ご機嫌いかがでしょうか?
ドクターカーによるプレホスピタルケア(プレホス)活動も
各市町消防署との連携が迅速・円滑になり
より適切な活動が行えるようになっています
そこで
他病院で新たにプレホスを立ち上げようとしている医師や
人生で一度だけ、短期間でもドクターカーによる医療を経験してみたい
という医療従事者を担当にプレホス研修を受け入れます
都心部のプレホス活動は内因性重症疾患から外傷疾患まで様々です
お問い合わせは
までご連絡ください
One for All , All for One
ガウンテクニック
縫合トレーニング
最後の砦
ドクターカーの出動回数が増えています
各消防への認知が進んできたのと、兵庫医大救命救急センタードクターカーが「信頼」されている所以だと感じています
またプレホスは「パフォーマンス」で終わってしまっては意味がありません
また臨床能力は経験値に比例します。多くの症例を経験することが、多くの命を救うことに繋がります。そこには多くのスタッフ、上級医のもとで修練することが大切です
先日も兵庫医大救命救急センタードクターカー出動により、いままでなら救うことができなかった命を救う事案も増えています
歩行中に倒れた女性
119要請されたときは心肺機能停止 すぐにドクターカー要請
現場着いてすぐに気管挿管、アドレナリン投与、除細動繰り返し、蘇生しながらセンター搬送。
センターで人工心肺(PCPS)まわし、心拍再開、心カテで心筋梗塞と判明し冠動脈の閉塞部にステント留置→再開通
途中対光反射が出てきて、体動でるようになったのでなんとか元気になってもらいたいです。
病院に搬送されるのを待つだけだったら絶対に助けることができない患者さんも、医療スタッフが現場やその近くまで向かい応急処置を開始する病院前救急診療は今後も多くの命を救うのに貢献していくと思われます
このように24時間365日、救急医とCCU(循環器スタッフ)がまったく敷居なくコラボして救命+処置できるのが兵庫医大救命救急センターなのです
さらに阪神地区の「最後の砦」としてスタッフ一同地域医療に関わっていきたいと思います
本日のモーニングレクチャー
平成26年度診療実績
平成26年度(4月1日~3月31日)診療実績
受け入れ(救命救急センターのみ) 1774件 前年比 122%増
来院時心肺停止 190件…
重症急性冠症候群 126件
重症大動脈疾患 41件
重症脳血管障害 179件
重症外傷 343件
重症急性中毒 58件
重症熱傷 32件
重症消化管出血 50件
重症敗血症 77件
重症体温異常 10件
特殊感染症 9件
重症呼吸不全 26件
重症急性心不全 166
重症出血性ショック 16件
重症意識障害 61件
重篤な肝不全 1件
重篤な急性腎不全 10件
指肢切断 3件
その他重症病態 376件
毎日フル活動の救命救急センター
昨日は、広範囲重症熱傷の自家培養表皮の植皮術から
未明の腹腔内出血の緊急オペ
ドクターカー出動と休むことを知らない兵庫医大救命救急センターです
自家培養表皮の植皮は4月から既に2例目となっており
重症熱傷といえば当センターというような認知がされてきつつあります
緊急開腹手術はPCPSが挿入されている患者さんでしたが
術後の経過も良好です
麻酔科や臨床工学士さんらのバックアップも当院ならではのスタッフの充実度です
最近のドクターカー出動は、外傷から内因疾患まで様々で
深夜・早朝の出動依頼が増えている傾向にあります
当センターの特徴は
受け入れできない症例がない
ことです
四肢外傷・頭部外傷・頭部外傷・四肢切断・熱傷
ACSや心不全などの循環器疾患、人工肺が必要な重症肺炎
劇症肝炎や重症膵炎
などなど
外傷から内因性重症疾患まで幅広く対応します
平成26年度の救命救急センターで受け入れた重症疾患は1774件/年で
前年よりも122%増となっています
当センターの目標は受入数を増やすことだけなく
1人でも多くの命を救うことです
そのために医師 看護師 臨床工学士他多くのスタッフが日々、個々のスキルや知識を向上するよう心がけています
今後もさらに阪神地区の救急医療の最後の砦として頑張っていきたいとおもいます