投稿者: きしん
ガウンテクニック
縫合トレーニング
最後の砦
ドクターカーの出動回数が増えています
各消防への認知が進んできたのと、兵庫医大救命救急センタードクターカーが「信頼」されている所以だと感じています
またプレホスは「パフォーマンス」で終わってしまっては意味がありません
また臨床能力は経験値に比例します。多くの症例を経験することが、多くの命を救うことに繋がります。そこには多くのスタッフ、上級医のもとで修練することが大切です
先日も兵庫医大救命救急センタードクターカー出動により、いままでなら救うことができなかった命を救う事案も増えています
歩行中に倒れた女性
119要請されたときは心肺機能停止 すぐにドクターカー要請
現場着いてすぐに気管挿管、アドレナリン投与、除細動繰り返し、蘇生しながらセンター搬送。
センターで人工心肺(PCPS)まわし、心拍再開、心カテで心筋梗塞と判明し冠動脈の閉塞部にステント留置→再開通
途中対光反射が出てきて、体動でるようになったのでなんとか元気になってもらいたいです。
病院に搬送されるのを待つだけだったら絶対に助けることができない患者さんも、医療スタッフが現場やその近くまで向かい応急処置を開始する病院前救急診療は今後も多くの命を救うのに貢献していくと思われます
このように24時間365日、救急医とCCU(循環器スタッフ)がまったく敷居なくコラボして救命+処置できるのが兵庫医大救命救急センターなのです
さらに阪神地区の「最後の砦」としてスタッフ一同地域医療に関わっていきたいと思います
本日のモーニングレクチャー
平成26年度診療実績
平成26年度(4月1日~3月31日)診療実績
受け入れ(救命救急センターのみ) 1774件 前年比 122%増
来院時心肺停止 190件…
重症急性冠症候群 126件
重症大動脈疾患 41件
重症脳血管障害 179件
重症外傷 343件
重症急性中毒 58件
重症熱傷 32件
重症消化管出血 50件
重症敗血症 77件
重症体温異常 10件
特殊感染症 9件
重症呼吸不全 26件
重症急性心不全 166
重症出血性ショック 16件
重症意識障害 61件
重篤な肝不全 1件
重篤な急性腎不全 10件
指肢切断 3件
その他重症病態 376件
毎日フル活動の救命救急センター
昨日は、広範囲重症熱傷の自家培養表皮の植皮術から
未明の腹腔内出血の緊急オペ
ドクターカー出動と休むことを知らない兵庫医大救命救急センターです
自家培養表皮の植皮は4月から既に2例目となっており
重症熱傷といえば当センターというような認知がされてきつつあります
緊急開腹手術はPCPSが挿入されている患者さんでしたが
術後の経過も良好です
麻酔科や臨床工学士さんらのバックアップも当院ならではのスタッフの充実度です
最近のドクターカー出動は、外傷から内因疾患まで様々で
深夜・早朝の出動依頼が増えている傾向にあります
当センターの特徴は
受け入れできない症例がない
ことです
四肢外傷・頭部外傷・頭部外傷・四肢切断・熱傷
ACSや心不全などの循環器疾患、人工肺が必要な重症肺炎
劇症肝炎や重症膵炎
などなど
外傷から内因性重症疾患まで幅広く対応します
平成26年度の救命救急センターで受け入れた重症疾患は1774件/年で
前年よりも122%増となっています
当センターの目標は受入数を増やすことだけなく
1人でも多くの命を救うことです
そのために医師 看護師 臨床工学士他多くのスタッフが日々、個々のスキルや知識を向上するよう心がけています
今後もさらに阪神地区の救急医療の最後の砦として頑張っていきたいとおもいます
ドクターカーに乗って劇的救命しませんか
現在救命救急センターのドクターカーが整備されています
月末に納車で4月1日から運用開始です
あとは塗装のみ(後日UPします)
3月上旬んで昨年11月から本格運用したドクターカーが出動70件を超えました
そして3月になってからは更に出動件数が増えています
プレホスピタルケアで救命した例は少なくありません
兵庫医大は全科が24時間終日対応してくれるので
各科の協力の下、複合疾患や複雑な病態にも24時間対応できます
プレホスに関しては未経験者にはトレーニングを受け、指導の下現場に出てもらうようにしています
将来地元や他院でプレホスを立ち上げたいと考えているDr Nsも大歓迎です
一緒に劇的救命しましょう
ドクターカーによるプレホス活動
もう三月。春はそこまできていますね
兵庫医大救命救急センターではドクターカーによる病院前救急診療(プレホスピタルケア:プレホス)を行っていますが
昨日も北へ西へとドクターカー出動が続きました
1件目はI町での労災事案でK西消防本部でのドッキングでした
ドクターカー出動はあらかじめ消防局司令に伝えているKEYWORDに当てはまり、司令から出動要請がかかるときと、
傷病者発生地(現地)に現着した救急隊が直接ドクターカー出動と判断して要請がかけられる場合があります
今回は現地の救急隊の判断で要請でした
傷病者は労災外傷だったので、出動しドッキングポイントまでつく間、現地救急隊とバイタルサインや体表外傷の応対を連絡を取り合いながら、ドクターカー車内でブリーフィングを行い、最低限必要な医療資材を準備し、かつさらに必要と予測されそうなものを出動スタッフで共有します
ドッキングポイントですぐに診療を開始し、必要な処置を行います
ときによっては心タンポナーデに対する心嚢ドレナージや胸腔ドレナージも、現場や車内で行います
そうすることで、病院まで状態が悪化することを防ぐことができ、防ぎえる死を防ぐことができます
今回もまったく無駄のない動きでプレホス対応することができました
2件目はA市消防からのCPAの依頼でした
心肺停止はいかに早く治療を開始するかで蘇生できるかがきまります
今回も病院搬送まで距離があるので、ドクターカー出動しドッキングポイントですぐに救急車に乗り込み処置を行いました
こういうとき、救急隊とのあうんの呼吸での処置も重要です
気管挿管や静脈路確保、エピネフリン投与など、まったく無駄な時間を費やさず処置しながら病院搬送とつなげます
このように兵庫医大救命救急センターは傷病者(患者)の命を最優先に考え
迅速な診断(観察)と処置を行い救命率の向上に努めています
出動する医師と看護師はプレホスに必要な訓練をうけたものが出動しています
昨今、病院側のプロパガンダ目的でプレホスを開始している医療機関があり、出動件数の増加ばかりに気をとられている医療機関があるのは残念ですが、兵庫医大救命救急センターは患者の命を守ることを最優先としたプレホス活動を続けています
私たちとおなじようなベクトル・向上心をお持ちのDr Nsのみなさん
当院から最先端・最新の救命医療を全国・世界に発信していきませんか?
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