橋本篤徳先生、読売新聞全国版に出る!!

2005年4月25日。兵庫医科大学は救命救急センターが中心となって、JR福知山線脱線事故の負傷者113名を受け入れました。月曜日の朝、夜勤明けの看護師さんもポリクリの学生さんも、補助婦の方々も、みんな総出で負傷者の救命に必死でした。当院は救命救急センターが中心となって、全病院での災害訓練を3年間行ったところだったというのが幸いで、これは訓練ではないかと思えるほど、訓練通りに治療を行うことができました。結果的にですが、日本の都市災害で初めて病院トリアージを行い、39名の入院、緊急手術11件を行いました。そして、全ての映像とデータを詳細に残し、本邦災害医療においてきわめて貴重かつ重要なデータを残すことが出来たと思います。その中でも、最も大きな問題の一つとしてあげられたのが、短時間の間に多くの負傷者が一斉に搬送されたため、トリアージオフィサーはいわゆるSTART法の施行を行う事は不可能で、1例約10秒以内という、ほとんど直感で黒、赤、黄色、緑を判断せざるを得なかったことです。しかし、意外にもこの直感がSTART法よりも実際の重症度を反映していることが事後検証でわかりました。今回はこのデータを解析・評価した橋本篤徳先生が読売新聞、全国版の一面で取り上げられました。しかも、夏までに論文にするという約束を紙上でしてくれました!!(絶対やで!)今週の北京でのthe 17th World Congress on Disaster and Emergency Medicineでも発表します。

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