急性期医療と手術

acute_2兵庫医大救命センターでは現在、年間約300例におよぶ緊急および待機手術を行っています。そのうち約200例が外傷に伴う整形疾患であり、100例が外傷に伴う臓器損傷、消化管穿孔など内因性疾患、熱傷患者の皮膚移植などとなっています。


外科部門は救急医療において集中治療部門と双壁をなす重要な部門で、特に外傷の治療戦略において手術をはじめとする観血的処置の技術を身につけている救急医は欠かす事の出来ない存在で、近年は外科だけではなくその集中治療、外傷学まで包括するAcute Care Surgeryという領域が確立されつつありますが、残念ながら現時点では外科専門医と外科に携わる救急専門医との違いは見受けられ、今後この新しい概念のもと真のAcute Care Surgeonが育成される事が望まれています。
acute_1そうした状況のなか当教室の教授は全国では数少ない外科学出身教授である事から外科学出身のスタッフも多く集中治療だけではなく外科領域に関しても充分な研鑽を積む事が可能な施設です。
また大学病院の救命センターと言う特性から整形外科教室スタッフの救急ローテーションシステムがあり、救急における四肢外傷全般を担当しています。
その他大学内の心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、整形外科、形成外科、泌尿器科、産婦人科、小児外科教室等の医師との協力体制下に外科的治療を行っています。
また救急外科医を目指す医師で希望があれば当教室の教授の出身医局である神戸大学肝胆膵外科、食道胃腸外科関連施設での外科修練も可能となっています。