「黒タグ」のこと・・・神戸新聞に取り上げられました

災害時トリアージのことは広く知られるようになりましたが,実はいくつかの未解決の問題が残っています.

そのうちの一つが「黒タグ」にまつわるものです.

大きな災害や事故の時に多発する傷病者に最初に接するのは,実は医師以外の職種の人達かもしれません.例えば,救急隊員・救急救命士や看護師などが想定されますが,そういった人達に「救命不能」や「死亡」を判断し,責任をもって「黒タグ」をつけてもらうということは,心理的にとても大きな負担になりかねません.そこでそういう立場になる可能性のある人達を対象に,アンケートを続けています.

今回その第一弾のデータをまとめて, 1月に神戸で開かれた第18回日本集団災害医学会総会・学術集会で発表しました.そしてそれを新聞記者さんが,大きく記事に取り上げてくれました.

H25 01 28 神戸新聞 (ここをクリック)

2013.1. 28 神戸新聞

(神戸新聞の掲載許可はいただいております。)

 

地味な目立たない研究と自分では思っていましたが,関心を持ってくれる人が一般社会にいることを知りました.もっと対象者や職種を増やして頑張りなさいと,励まされた気分です.