教育

経済支援を可能とした早期海外留学の推奨

私たちがもっとも注力している分野です。私たちは、まずは、医師である前に人としての人格形成を重要視しています。臨床早期から若手医師には私どもの目指す“陰徳を積む”マインドを注入します。臨床現場はそのマインドを実践できる絶好の場に変わります。そして、さまざまな臨床症例のシャワー教育の実践を目指しております。
1・2次救急患者の診療の主体は臨床研修医であり、救急指導医はそのそばに控え、主体性を重んじるとともに、自立を促します。すなわち、将来どの診療科に進んでも救急初期診療が行えるようになることが目的であります。当科独自の救急初期診療マニュアルをベースに診療の質を担保しマスターすることが研修目的です。経験を積むことで対応疾患レベルを上げていき、スムーズな研修が完遂することを目指しています。一方で3次救急患者の対応は、プロフェッショナルな医師が担当します。
レジデント研修終了後の医師は、原則として大学院進学で学位を修めます。世界の最先端の救急医療、基礎医学を留学して学ぶ学位取得、ならびに、経済支援可能な環境を整備しています。科学者としての視点からもう一度、医学、医療に対峙し俯瞰してもらうことが最大の目的です。学位取得後は、なるべく早期に地域の救急医療施設のセンター長、部門長として運営経験を積んで頂き、もしくは、サブスペシャリティーを修得し、自らのアイデンティティーの確立を目指します。最終的には大学で再び活躍していだけるような好循環を生む教育環境を整備しています。
また、私どもは、専攻医のみならず、若手医師には早期の海外学会発表と海外留学を奨励しています。その理由は、私たちの医局員は、早い時期での経験、知識の吸収が、その後の医師人生に大きく影響を与えることを経験した医師ばかりだからです。そしてその際の経済的苦労や、学位取得の困難さの経験から、留学に必要な経済支援や、学位取得のために教室をあげて充実を図っており強く推奨しています。現在、女性医師を含む3名の若手医師が留学準備をすすめています。