カンボジア訪問記 エピローグ

経済成長率が2桁を示すこの国には大変な活気があった。医療面だけでなく無限の可能性を感じずにはいれなかった。そして少なくとも今回我々が関わったカンボジアの人々は皆、温厚でいて日本そして日本人を慕ってくれていた。それはただ単に我々に期待しているという訳ではなく、現代の日本人が忘れかけている人の繋がりを大切にする気持ちであるように思えた。この短い期間でさえ我々が彼らから学んだこともとても多かったことに気気付かされた。

 

15日23時。ここはホーチミン空港のロビー。illyのカフェでパソコンを開いている。

私とU先生の下々二人はベトナム航空、ホーチミンで乗り換え、大阪に向かう。普段は好きな空港でのひと時であるが、極度の疲れでこの上ない苦痛である。起きる自信が無いので仮眠はやめておいた。異国の地に置き去りは御免だ。

帰ったら連日の当直が待っている。

カンボジアの医師も将来、過酷な労働をぼやくようになるのであろうか・・・。