プレホスカンファ2015 冬
12月4日、7市1町の消防(救命士)を対象としたプレホスカンファレンスを開催しました。
ドクターカーで出動し、消防(救急隊)と傷病や災害の発生した現場やドッキングポイントで処置・治療を行った事案に対し、改善点や良かった点をフィードバックする勉強会です。
今回は外傷と多数傷病発生事案をテーマに症例検証しました。
今回は40人ほどの参加者で消防側からも積極的な質問や改善点が上がり予定時間を大幅に超えて議論が白熱しました。プレホスは医療機関側の患者の取り込みだけのツールになったり、自己満足になってはいけません。将来的には救急隊・救命士がプレホスの処置ができ、医療機関側は病院で待機するシステムでできるまでの応急処置となればと考えています。また、プレホス・つまりドクターカーの医療行為は気管挿管して静脈路とって薬剤投与するだけのパフォーマンスになってもいけません。一部消防にはまだプレホスの重要さを完全に理解してもらえていないところもあり、出動していれば予後が改善していたとおもわれる事案も散見されます。24時間365日プレホスを行っている医療機関は阪神地区では兵庫医科大学救命救急センターのみとです。今後さらに消防各所にはプレホスの重要性を啓蒙し、高度救命救急医療ができる阪神地区の救命救急センターとしてアイデンティティーを更に確立していきたいと考えています