F先生、臨床外科学会発表報告

 

昨日に引き続き、今日は臨床外科学会、神戸大学外科に出向中のF先生が朝一番の発表でした。お題は、「肉芽様変化を伴う肝内胆管癌の切除例」。HCCとCCCが混在し、肉芽様変化を来した珍しい症例の報告です。救急外科医(Acute Care Surgeon)を目指す外科医は、ともすれば手技の習得だけに走りがちですが、oncologyをやることで外科という医療・学問体系、そして奥深さを理解することは、幅広い手技の習得はもちろんのこと、手術適応の考え方や手術室でのとっさの判断に非常に重要なのです。さて、昨夜は遅くまで準備しただけあって、プレゼンテーションは完璧、実はドッペル(別の新生物が同時に発生)ではないかという質問にも発育形態や速度、造影CT検査の所見から、否定ではなく、考えられる可能性を説明して行くという落ち着きぶりでした。成長したな〜。指導医のK先生、そして福本准教授(同期です)、具英成教授、ありがとうございました。

F先生の発表:京王プラザホテルでの臨床外科学会にて。