私達を支えるもの

以前、肝損、出血性ショック、その他モロモロで搬入された方が外勤先に来てくれた。久しぶりに元気な顔が見れてうれしい。(やっぱり自分と縁のあった人が元気なのはうれしい。)

しかし、ここは病院。問題があってきたわけです。ドレーン抜去部がなかなかふさがらないと。

ごめんなさい。それくらい許して・・・と言いつつも、ずっとふさがらないのはやはり困るよね。

ということで、しっかり検査とちょい処置を行いました。瘻孔ましになっているかなぁ~。また、今診てくれてる先生に聞こう。

その方が「生かされた命だから大事にするよ」と言ってくれたのがうれしかった。

私達は、たまたまその場にいただけで、患者さん達は自分の治癒力で治っていっていると思っている。(そりゃぁ、ちょっとガーゼをお腹につめこんだりさせていただいたけど)

このような言葉を支えに日々を過ごしているのです。

うまくいくばっかりではないけれど、そのたびに「もうムリー、向いてないー、やめてやるー」と言いつつも続けているのは、元気になった人が命を大事にする姿を、笑顔で過ごす姿を見れるからだと思います。

三途の川が見えたであろう人達が、元気に退院していく姿を見るのはうれしい。

少しなごりおしいですが、前のお2人さん、3人目も続きましたよ~。

 

ある日の女子当直室

朝、ダッシュで女子当直室に駆け込み、前日脱ぎ散らかしたはずの服をはおる。

と、あたしのではない!!

脱ぎ散らかすのはあたしだけかと思いきや!!

あたしより汗くさいし・・・。

と、洗濯かごに勝手に入れさせて頂きました。

 

あぁ、ビミョーにカンファ、チコクだぁ・・・。

患者さんに助けられること

私達は患者さんに助けられてることがよくあります。

 

処置をしぶっている少年。

横のベッドのおっちゃんが力強く説得する。

それを暖かく応援するまわりのベッドの患者さん達。

 

見ていて心が暖かく、目頭があつくなります。

じょーじ立ち上がる!

当センターでは朝の症例カンファの前に上級医が救急・集中治療に関するBASICな講義を研修医向けに行います。

この日はたいぺい先生により気管挿管の実技講習

座学だけでなく実技もするのが当センターの特徴です

精巧にできた模型を用いて気管挿管の練習をするのですが以外にてこずっていました

不必要に力が入って苦労している感じです

そうするととうとうみかねたじょーじ教授が立ち上がるじゃありませんか

ここまでは口は出すが手を出さない

でもうまくいかへん

ってことで

ついつい手がでちゃったじょーじ教授です

ほんまフットワーク軽いなあ^^

そんな感じでスタッフ一同で研修医を育てている風景をお届けしました

よく実りました

今月で2年目研修医のローテが終了です

1年目にきてさらに2年目選択してくれてきた研修医の先生たちは

手技・アセスメントも向上していて驚きました

2年目ではじめて当科を選択してくれた先生も、もの足りなかったかもしれませんが

よく頑張ってくれました

私が感じたのは、特に2年目になると1年目の先生への指導がしっかりしていたことです

指導するということは実は自分自身が指導されているように伸びるんですね

今回ローテ2年目の先生たちの姿勢をみると、みな優秀なDrになると確信しました

それからM病院から短期ローテにこられたバネ先生も

予期しないトラブルもありましたがよお頑張ってくれました

お疲れ様、そしてこれからもがんばってください

じょーじ弾ける!

昨日学祭で軽音楽部の顧問をしているじょーじ先生が野外ステージに登場!

ステージ下から「じょーじ!」とか「かっこいい!」とか本人が調子づきそうな歓声が響きました

 

ローテ中の男前研修医H先生との演奏

男前は何をやっても男前やねんね

まあこういうステージに立つ若いフレキシブルな感性をもっているじょーじくんです

Blue Eyes

彼がやって来た日に初めてぶつけられた質問は「ヒロシマについて、お前はどう思ってんの?」だった。1ヶ月の短期とはいえ、彼の国からしてみればはるか東方、日出ずる国にまで留学しに来る奴の心意気は違う・・・とても感心した。

 

彼との英語を通じての会話は、意外にスムーズだった。11月の海外出張のために英会話を始めた成果が早くも出始めている。ボクって凄い。なんて思っていたのだけれど、現実はそう甘くない。米国留学で鍛えたのちも英会話に通い続けている英語ペラペラなジョージ先生があらかじめ彼に吹き込んでいたらしい。「あき先生は英語をあまり喋れないから、ゆっくり喋ってあげてね」と。でもそんな要求、いつまでも通用する訳がない。そこからは延々と、頭の中のペラペラな英和/和英辞典をひたすらめくり続けることを繰り返し・・・当直よりも疲れた(笑)。でも、こんな日常を繰り返していくと英語が苦にならなくなってしまうのだから恐ろしい。徐々に苦痛な時間は減っていった。でもそれは他のスタッフが彼に話しかけてくれたおかげだったからなのかも。

ある日の昼休憩、太平先生と布施先生が一緒に行くと言うので4人で近くのうどん屋に行った。もちろん彼にとって初めてのうどん。さらに自由に選べる天ぷら。太平先生は話してみたかったけれどもなかなか話す勇気がなくて、でも話してみたくて・・・などという聖子ちゃんの歌にでてくる乙女の様な心境だったそうだ。で、いざとなると「ヘイ!! プリーズ! チョイス! テンプ~ラ!!」と一生懸命話しかけてる。かわゆい。“THE救命の男”ってな感じで、見た目は熊そのものなのだけれども。で、彼は何を選ぶのだろう・・・一応お勧めを教えながら、天ぷらの材料について説明。オイラ一押しの“エビかき揚げ”にはエビとタマネギが入・・・って説明始めた時点で「オレ、タマネギあかんねん」と。タマネギはこれこれに入ってるから、もう自分で好きな物選んでよ!!と少し投げやりになりながら横から見てると、しっかり選んでましたよ・・・“ちくわ”と“たまご”と“かにかま”!!(爆笑) かにかまを選んだ理由を聞いてみたら・・・目が行ったから、とのこと。たしかに目は行く(笑)。かにかまは赤が映える(笑)。彼曰く「めちゃくちゃ美味かった、かにかま♡」とのこと。

 

そんな会話を楽しみながらよく見てみると、驚く事に彼は箸を使って食事をしたり日本語で挨拶したりしてる。学習能力が異常に高かった。そうとわかれば、要らん事を教えずにいられないのは万国共通。英語がまるっきりダメなため彼を避け続けている親分に向かって、「オヤブン。スゴ腕。スゴ腕。」とドヤ顔で右腕をポンポンと叩きながら話しかけさせた・・・のだけれども、親分は最後まで貝のままだった。

こんな変な日本語ばかり教えてるのオイラだけなんだろうな、と思ってたら主に彼の面倒を見てくれてた飯田先生はそれ以上に余計な事を教えていたようだ。ささやかなお別れ会をグループで催したのだけれども、酔っぱらった彼は飯田先生から教わった“成果”を思う存分披露していた。

日出ずる国にまで留学しに来て、彼は何を学んで帰ったのだろう・・・。まぁ、楽しそうだったから良いか(笑)。

 

 

Dear Lovro.

Did you enjoy the training and daily life in Japan?

We were so glad to see you and had a good time with you.

 We all have our fingers crossed for you in the distance.

Sincerely yours.

大阪国際空港 航空機事故対策総合訓練

11月4日(木)  晴れ

第35回 大阪国際空港 航空機事故対策総合訓練に兵庫医大チームが参加しました。主体は国土交通省です。シナリオ作りは毎年持ち回りで、今年は千里救命救急センターです。ちなみに昨年は我々でした。兵庫医大からは救命救急センター医師3名+私と来年我々の仲間になる研修医1名、そして救命救急センター看護部から3名が参加しました。お天気は去年と同じく快晴。今年の我々の担当は黄色ポストです。

シナリオは以下の通り;

A航空2010便 ア320型機は、最終着陸態勢でメインギアートラブルが発生し、貴重が航空管制官に緊急着陸を要請。緊急着陸で滑走路をオーバーランして機体の主翼部分が大破炎上して、乗客・乗員に多数の死傷者等が発生したという想定。

空港の端っこにJALから提供してもらった飛行機を一機於いて炎上しているという想定で、機内から自力で脱出した人たちやレスキュー隊により救助された乗客たちをトリアージして赤テント、黄色テント、緑テントに移動して順次搬送して行きます。

今回の参加医療施設は以下の通り;

兵庫医科大学(兵庫DMAT)

大阪DMAT

大阪大学医学部附属病院

済生会千里病院の千里救命救急センター

日本赤十字社 兵庫県支部

日本赤十字社 大阪支部

大阪国際空港メディカルセンター

兵庫県災害医療センター

豊中看護専門学校

このような訓練では多施設の方々とも仲良くなります。大きな災害時のみならず、日常の救急医療でもマンパワー不足に陥ることがあるのだから、こうして顔の見える関係を構築して、各施設同士が連携を取る練習をしておくことは大切ですね。

ジョージ先生

APEC首脳会議医療班、頑張って!

既にブログ報告にありますが、第18回日本APEC首脳会議で、当院のDMATチームが救急医療体制確保事業に参加しています。いつものユニフォームじゃなくて、災害用のユニフォームを着ると別人みたいに逞しく見えます。日常的に多くの修羅場を乗り切って来た百戦錬磨の彼らのこと、しっかりと大役を果たしてくれる事でしょう。留守中、こっちは大変だけど、世界の要人を守るため、頑張って下さい。ジョージ先生より

APEC活動報告

横浜で開催されているAPEC首脳会議の医療班として当センターDMATチームが参加しています

本日初日は朝7時からMTGでした

会場周辺の警備はかなり厳戒状態です

DMATの身分証に加え、APECで作成したIDカードを着用しなければなりません

今回はNBC(核・生物兵器・化学兵器)によるテロに備え

現地で待機していますが

何もおこらないことを祈っています